15世紀の王室代官屋敷
シェリー酒で有名なへレスの街から31km、グアダレテ川を見下ろす小高い丘に広がるアンダルシアの白い街がアルコス・デ・ラ・フロンテーラです。
街全体が国の重要文化財地域に指定されていて、頂上のカビルド広場を中心に城塞跡やサンタマリア教会などが中世そのままの旧市街を形作っています。
パラドールは、15世紀の王室代官屋敷だったもので、後に司教館となり、ナポレオン軍の侵攻で破壊されたものの、基礎部分を残して改装増築され、客室は少なくこじんまりとしています。パティオもサロンも小さめですが、かえって落ち着きを生み出しています。
レセプションから中に入ると、アーチ型の天井を持つ長い廊下が中庭へと続きます。
色使いもさることながら、調度品がいかにもパラドールらしく、館内を美しく演出しています。