Parador de   CANGAS DE ONIS
カンガス・デ・オニス

カンガス・デ・オニスのパラドールは、12～18世紀のサン・ペドロ・デ・ビジャヌエバ修道院を改装、増築した4つ星のパラドールです。旧修道院を改装したパラドールですが、歴史の中のパラドールというよりリゾートホテルとしての要素が高いのが特長です。広大な敷地を有し、周囲にはセジャ川の流れ、ピコス・デ・エウロパの山並みと自然豊かで、渓流釣りやカヌー、トレッキング、登山、乗馬、サイクリングなどのアクティビティが楽しめます。

国定建造物に指定されている旧修道院の本館には、工事によって発掘された遺跡をそのまま残しており、発掘品も展示されています。増築された新館は、本館とガラス屋根の廊下と地下通路で結ばれています。この通路に沿って、バンケットルームとレストランが 芝の緑がまぶしい庭に面して造られ、どちらも明るく、広々しています。

この地は、スペイン歴史上重要な場所でもあります。722年、カンガス・デ・オニスの南東8km、コバドンガでの戦いで西ゴート族のドン・ペラヨは、当時イベリア半島を支配していたイスラム教徒を破り、この地に宮廷を置きアストゥリアス王国を建設しました。この戦いがその後1492年まで続く、レコンキスタ（国土回復戦争）の始まりであり、スペイン王制発祥の地とされています。