ポザーダ (POUSADA)とは、お城や修道院、貴族の館などを保存、改修したり、あるいは景勝地に地方特有の建築様式を生かして建てられたポルトガルならではの宿泊施設です。
1942年に国の援助により最初のポザーダがオープンして以来、ポルトガル全土に展開し、現在では全35軒（2022年6月時点）を数えます。当初は国営でしたが、現在はGRUPO PESTANA（ペスターナ・グループ）が運営するホテルチェーンとなっています。
ポザーダはそれ自体が優れた観光素材として評価を得ています。歴史的な建造物を利用したポザーダでも近代的な設備を整えています。また、新しく建築されたポザーダでもポルトガルの伝統的な建築芸術が活かされているところが魅力といえます。
それらは各々の特徴を活かした次の3タイプに分かれています。

ヒストリック・ポザーダ (HISTORIC POUSADA)

歴史的建造物、修道院、古城、要塞などを保存、改築したポザーダ。伝説や伝承の舞台となった、とりわけ美しい場所に建っており、何世紀もの時代を経て、それぞれの時代の雰囲気を味わうことができます。

モニュメント・ポザーダ (MONUMENT POUSADA)

歴史的建造物である古城、修道院、要塞などの、価値ある雰囲気を残しながらも、現代の美意識や快適性を共存させた、まったく新しいタイプのポザーダ。新しいコンセプトに基づき、文化遺産修復に従事する、一流の施工者が改修を手がけています。

チャーミング・ポザーダ (CHARMING POUSADA)

我が家にいるような家庭的な雰囲気と、そこに流れる暖かい空気と時間を楽しんでいただけるポザーダ。快適に細やかなおもてなしが魅力です。

ほとんどのポザーダでレストランを備えており、その地方ならではの郷土料理や地元産のワインなどをお楽しみいただけます。また質の高い、温かなサービスでお客様をおもてなしし、贅沢で快適なひと時をお過ごしいただけます。

※ POUSADAは「ポウサーダ」と表記する場合もありますが、イベロ・ジャパンでは、ポルトガル観光・貿易振興庁の表記にならい、「ポザーダ」に表記を統一しています。